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【IBBYニュース】ブックバード日本版 No7(2012.01.23更新)
【催事のご案内】JBBY子どもの本講習会(2011.12.12更新)
【催事のご案内】せかい子ども音読大会 「とどけよう!ことば」(2011.12.12更新)


 IBBYニュース
ブックバード日本版 No7
2012.01.23更新

「ブックバード日本版 No.7」 が発売中です。

ブックバードは、世界74カ国が加盟する子どもの本のネットワークIBBY(国際児童図書評議会)の機関紙です。


●もくじ

【特集】言葉でつながる児童文学の「今」と「昔」
・アボリジナル人の書いた児童文学:近年の出版状況について
・イスラエルのヘブライ語とアムハラ語のバイリンガル本の出版
・ピノッキオ:イタリアの原書からギリシャの続編まで
・1950年から1966年に発行した中国の絵本データ
・今人気の『トワイライト』シリーズから自傷性を探る
・バリアフリー図書の役割と意義:日本の活動報告 ほか


【連載】
・今注目の研究書をいち早くお届け―本についての本
・フォーカスIBBY
・ポエム――アニー・G・シュミット(オランダから)


【本のつばさ】日本版オリジナルページ
・インタビュー 村山隆雄(JBBY会長)
・大阪国際児童文学館「おはなしモノレール」 ほか


●詳しくはブックバード日本版ウェブサイトへ
http://www.bookbird.jp/


ブックバード日本版 No.6
2011.09.28更新

「ブックバード日本版 No.6」 が発売中です。

ブックバードは、世界74カ国が加盟する子どもの本のネットワークIBBY(国際児童図書評議会)の機関紙です。


●もくじ

【特集】子どもの詩の豊かな言葉とその魅力

・スロベニアの子どもの詩における、アフリカへの視点
・子どもの歌や詩から、韓国文化の多様性を再発見する
・子どものためのギリシャの詩―そのテーマ、構成、タイプ、傾向について
・スロバキアの子どもの詩─心を解放するノンセンスの力
・破壊力としてのイノセンス─『夢見る12カ月』におけるシュルレアリスムの力
・よみがえるパブロ・ネルーダ チリ児童文学に描かれたその人生
・フランス児童書作家 アラン・セールのインタビュー「子どもたちを詩へと導く世界の街角」
・詩人の学校訪問レポート:「土地から土地へ飛ぶ花粉」?
・アメリカとスコットランドで読まれた『ザ・ブレイド』
・オランダを拠点にしたワークショップ:ポエム・エクスプレス
・ポスターコンテストで想像の泉を泳ぐ


【連載】
・今注目の研究書をいち早くお届け―本についての本
・フォーカスIBBY


【世界の国から届いたポエム】
「ようこそ、みなさん」(ニュージーランド)
「ひとつとひとつ」(インドネシア)
「伝統的なメキシコの子守歌」(メキシコ) ダニエレ・ライト
「私たちの想像力」(カナダ)ジョンアルノ・ローソン
「朝のリレー」(日本) 谷川俊太郎


【日本版オリジナル編集ページ「本のつばさ」震災復興特別編集】


●詳しくはブックバード日本版ウェブサイトへ
http://www.bookbird.jp/


インドで国際会議、テーマはブックセラピー
2011.09.14更新

来年2月にインドのニューデリーにおいて、
ブックセラピーをテーマにした国際会議が開催されます。

日時:2012年2月9日〜2月11日
主催:AWIC(IBBYインド支部)

会場ではブックセラピーに適した各国の絵本を
展示することになっています。
日本からは下記の10冊を送りました。

「けんかのきもち」 文・柴田愛子 絵・伊藤秀男 ポプラ社
「サルビルサ」 作・スズキコージ 架空社
「ないた」 作・中川ひろたか 絵・長 新太 金の星社
「ひでちゃんとよばないで」 作・おぼまこと 小峰書店
紙芝居「たべられたやまんば」 文・松谷みよ子 絵・二俣英五郎 童心社
布の絵本「すうじのうた」 ふきのとう文庫制作
「ココロのヒカリ」 文・谷川俊太郎 絵・元永定正 文研出版
「ボスニアの少女エミナ」 写真と文・大塚敦子 岩崎書店
「セロひきのゴーシュ」 作・宮沢賢治 絵・茂田井武 福音館書店
「とん、ことり」 作・筒井頼子 絵・林 明子 福音館書店


「くつやのねこ」 BIB子ども審査員賞を受賞
2011.09.06更新

2011年ブラチスラバ世界絵本原画展が、
スロバキアの首都ブラチスラバで開催中です。

9月1日、いまいあやの氏「くつやのねこ」(BL出版)が
「子ども審査員賞」を受賞しました。

子ども審査員賞は、BIBIANA、月間児童雑誌FIFIK等が主催する賞で、
今年が10回目にあたります。
スロバキア近辺の6名の子どもたちによる審査団が
2日間にわたる審査をみっちり行って選びます。

スロバキアの国立劇場で華々しく行われる授与式では、
グランプリや金のりんご賞の受賞者と並んで、
子どもがデザインしたという記念オブジェが贈られます。


それぞれの国の国内選考会を経て出展されたクオリティの高い作品群の中から、
子どもの目線で選ばれた1冊ということで、大変名誉ある素晴らしい賞です。


他の受賞者は以下のとおり
(残念ながら日本人はいませんでした)

<グランプリ>
 Eunyoung Cho(韓国)

<金のりんご賞>
 Janik Coat(フランス)
 Wouter van Reek(オランダ)
 Rashin Kheyrieh(イラン)
 Jooyun Yoo(韓国)
 Tomas Klepoch(スロバキア)

<金牌>
 Marit Tornqvist(オランダ)
 Jochen Stuhrmann(ドイツ)
 Iban Barrenetxea(スペイン)
 Valerie Losa(スイス)
 Simone Rea(イタリア)


・「子ども審査員賞」の次点は、ハンガリー、スイス、ポーランドの作家でした。


IBBY障害児図書資料センター 2011年推薦図書
2011.06.07更新

IBBYのプロジェクトのひとつに、障害児の読書に有益な情報の収集と発信があります。
ノルウェーのハウグ養護学校内に、IBBY障害児図書資料センターがあり、世界中から収集した障害児のための児童書の中から、特に優れた数十冊を選出し、2年に一度、推薦図書リストを発行しています。
選ばれた本は、ボローニャ国際ブックフェアで紹介された後、希望する各国で巡回展示されます。

2011年は、世界中から寄せられた130の推薦作品の中から、60作品が選ばれました。
日本からも、下記の3作品がカタログに掲載されました。

・「おでかけブー!」(布の絵本 ぐるーぷ・もこもこ)
・「おこだでませんように」(くすのきしげのり/文・石井聖岳/絵・小学館)
・「月人石」(乾千恵/書・谷川俊太郎/文・川島敏生/写真・福音館書店)


2011年の推薦図書は、2012年から、「世界のバリアフリー絵本展」として、国内を巡回する予定です。


ブラチスラヴァ世界絵本原画展(BIB2011)
2011.05.30更新

今年も、スロヴァキアの首都ブラチスラヴァで、
「BIB世界絵本原画展」が開催されます。

 会期  9月2日〜10月26日
 会場  BIBIANA(スロヴァキア国際児童芸術館)

BIB世界絵本原画展は、1967年に創設された、
子どもの本のイラストレーションの分野では、
最も歴史ある絵本原画のコンペティションです。


● 会期中、国際シンポジウムが行われます。

 日時  9月3日 9:00〜18:00
     9月4日 9:00〜12:00

 テーマ 「Illustrations in the Works of New Media」

BIBIANAでは、シンポジウムの発表者を募集しています。
ご興味のある方は、直接BIBIANAまでお問い合わせください。
申込締め切りは【6月15日】です。

BIBIANAウェブサイト
bib@bibiana.sk


国際子どもの本の日ポスターとメッセージ
2011.02.01更新

4月2日は、国際子どもの本の日です。
「人魚姫」や「みにくいあひるのこ」などの童話を残したデンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日を記念して、1967年に制定されました。

国際児童図書評議会(IBBY)では、この日にあわせて、加盟国が順番にポスターとメッセージを作成し、世界中の子どもたちに届けています。

2011年は、エストニア共和国が担当しました。
エストニアは、バルト海に面した3つの小国(バルト三国)のひとつで、日本の9分の1ほどの面積を有する人口約134万人の国です。中世の雰囲気を残した美しい街並みは世界遺産にも登録されています。


ポスターは、2008年IBBYオナーリストに輝いた画家ユリ・ミルデベルグ(Juri Mildeberg)が描きました。

メッセージは、エストニアを代表する子どもの本の作家アイノ・ペルビク(Aino Pervik)が書きました。



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2011年<国際子どもの本の日>記念メッセージ
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物語は記憶している
アイノ・ペルビク(Aino Pervik)


――アルノが父さんと学校に着いたときには、もう授業は始まっていました。――

 私のふるさとエストニアでは、ほとんど誰もがこの「春」という本の書きだしの文章を知っています。作者はエストニア人のオスカー・ルツ(1887−1953)で、1912年に出版されました。 「春」の舞台は、19世紀末のエストニア。教区の学校に通う子どもたちの生活がつづられています。オスカー・ルツは、自分の子ども時代のことを書いているのです。アルノは少年時代の彼の姿です。

 古い記録を調べて、そこから得た知識をもとに歴史の本を書いた研究者たちもいます。そういった本は、過去の出来事について語っていますが、じっさいにふつうの人たちがどんなふうに暮らしていたかが目に見えるように伝わってくるわけではありません。

 物語は、古い記録にはでてこないような「記憶」を語っています。
 たとえば、アルノのような男の子が100年前に学校でどんなことを考えていたかということや、当時の子どもたちがどんな夢をもっていたかとか、どんなことがこわくて何が幸せだったかということを語ってくれるのです。子どもたちのお父さんやお母さんのことも物語はちゃんと記憶していて、自分たちの子どもがどんな人に育ってほしいと思っていたのか、そしてどんな未来を願っていたのかということも。
 もちろん、昔のことを現在から書くことはできますし、とてもおもしろい本もたくさんあるでしょう。でも、いまの作家は、はるか昔の人たちが感じた匂いや味、経験した恐れや喜びを実感することはできないのです。すでに、次に何が起きたか、そして過去の人たちが思い描いた未来がどのようなものになったかがわかってしまっているからです。

 物語は、それが書き記されたときのことを記憶しています。
 イギリスのチャールズ・ディケンズが書いた物語は、19世紀の中ごろに、ロンドンの街の通りにいる男の子がどんなふうに暮らしていたかを教えてくれます。そう、オリヴァー・トゥイストの時代に。ディヴィッド・カパフィールドの目を通して――それは当時のディケンズ少年の目でした――19世紀半ばのイギリスで生きていた人々のさまざまな姿をみることができます。おたがいの関係や、考えていることや感じていることがどんなふうに人間関係に影響していたかということが見えてくるのです。ディヴィッド・カパフィールドはいろいろな意味でチャールズ・ディケンズ自身でしたから、ディケンズは当時の人間たちのことを知っていて、物語を書くときにわざわざ創作しなくてもよかったのです。
 トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンや友だちのジムが、19世紀の終わり頃にミシシッピ川を下っていく冒険がどんなものだったのか、私たちはマーク・トウェインが書いた物語を通して知ることができます。トウェインはじっさいに当時の人間たちと一緒に生きていたので、彼らがたがいに考えていることをぜんぶ知っていたのです。

 文学のなかに、なによりも正確な過去の人たちの姿を見つけることができるとしたら、それは彼らがじっさいに生きていた同じ時代に描かれた姿をとおしてなのです。

 そう、物語は記憶しているのです。


(翻訳協力:早川敦子)



【アイノ・ペルビク】
1932年生まれ。現代エストニアを代表する子どもの本の作家のひとり。タルトゥ大学でフィン‐ウゴル語を学び、1967年よりプロの作家となる。大人のための詩や散文のほかに、これまでに47冊の児童書を書く。作品は英語、ドイツ語、日本語、リトアニア語、ロシア語などに翻訳され、舞台化、映画化もされている。エストニア児童文学賞を3度受賞しているほか、2004年IBBYオナーリスト(『ポーラ、母国語を学ぶ』)など国内外で受賞多数。2001年には、エストニア国家から「第5級白星勲章」を受勲。『モーラばあさんの超能力』(田中かな子訳 大日本図書 1991)ほか。


● JBBYでは、今年のポスターをアレンジしたカレンダーを製作中です。ご希望の方には、メッセージを添えてお送りいたしますので、ホームページの追加情報をお待ち下さい。(送料のみご負担いただきます。)


ハイチへのご支援ありがとうございました。
2010.12.16更新

ハイチ震災へのご支援をありがとうございました。
IBBYならびにハイチからの報告とともに、あらためて御礼申し上げます。
ゆっくりですが、ハイチでのブックセラピーが拡大しています。

IBBYの支援活動は継続しております。
引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。

2010年12月現在
募金総額 45,925USドル

【募金送金先】
郵便振替口座 00180-1-80781
口座名義 日本国際児童図書評議会


● IBBYハイチからのメッセージ (2010年11月)
―― ジョスリン・トルイヨ(IBBYハイチ支部代表)

 1月12日の大地震の後、世界中のIBBYの仲間が起こしてくれたムーブメントと、多くの皆様のご支援に、IBBYハイチ支部(AYIBBY)を代表して心から感謝申し上げます。

 私たちは、メンバーを、そして数千もの人々を失いました。私たちは、本も建物も、その他多くのものを失いました。
皆さんの支援のおかげで、私たちは、子どもたちに本を読んであげています。ブックセラピーで、子どもたちに本による安らぎを届けています。私たちは、日々戦っています。
何千もの子どもたちは今だに不安定なテントで生活し、多くは親を失いました。
もともと本と出会う機会が乏しかったこの国で、以前にまして、手元の本は減ってしまいました。多くの学校は再開できていません。

 けれども、私たちは学んだことがあります。私たちは一人ぼっちではないということ。人は互いに気遣いあい、そして、どこにいても、みんなで子どもを守るのだということ。

(ポルトープランスより)



● IBBY事務局からの報告 (2010年6月)
―― リズ・ペイジ(IBBY事務局長)

 2007年以降、ジョスリン・トルイヨを中心にIBBYハイチ支部は、首都ポルトープランスのカライブ大学を拠点に、ポルトープランスとモンルイ地域の子どもたちのために学校とセンターを運営してきました。ジョスリンは、大学で教える傍ら、ハイチの児童文学作家としても活躍しており、フランス語とクリオール語の本を出版しています。

 IBBYハイチは、作家、画家、翻訳者、教師など子どもの本に関わる人たちで構成され、ジョスリンとネイディーン・ギャスパール教授がIBBYとの連絡係です。IBBYに加盟する前は、Li pou plezi(読む喜び)という組織で、文部省や他の教育機関の支援を受けながら、母語であるクリオール語の児童書を普及させる運動を続けてきました。

 2008年、IBBYハイチは、IBBY-山田基金の助成を受けてJoyful Caravanというプロジェクトを実施しました。母語の本が無い地域や、本に触れ合う機会が極端に少ない子どもたちにクリオール語の本を届ける活動です。ボランティアはストーリーテリングの訓練を受け、その地域の風習や伝統に基づいた読書教材を作りました。このプロジェクトは、4つの地域で数百人の子どもたちに届きました。ハイチの子どもたちは、それまで本といえば学校の教科書しか見たことがなく、楽しむための読書を経験したことがありませんでした。

―― 大型ハリケーンがハイチを4度も襲ったのは、その翌年でした。

 IBBYハイチは、嵐で家族や家を失った子どもたちのために、より大きな新しいプロジェクトを起案しました。本の力で立ち直りを図る「ブックセラピー」です。学校が崩壊し、友だちの死に直面し、自ら心も身体も傷ついた多くの子どもたちは助けを必要としていました。

ストーリーテリングの力は偉大です……
「文学は、私たちが自分の物語を書き直すのを助けます。お話の中へ入り込むこと、すなわち別の人の物語を体験することは、想像力や感情や言葉を深めます。物語を読むことで、私たちは必要な安らぎを与えられ、動揺した心は少しずつ回復していくのです。物語は私たちを不安から解放してくれます。」
(カルメン・D・デアルデン「生きるために読む」(2008年、IBBYコペンハーゲン大会基調講演から))

 IBBYハイチは、IBBY Children in Crisisの救済プログラムで、読書カウンセラーを訓練するワークショップを行い、ブックセラピーにふさわしい本をクリオール語に訳し印刷しました。そして、ハリケーンが直撃したゴナイヴとキャバレ地区の学校で活動を展開しました。

―― 1年後、今度は大地震が数千の命を奪いました。

 IBBYはすぐにハイチを救援するための募金活動を開始しました。世界中から集まった募金は41,000スイスフラン(約400万円)、IBBYは3度に分けて約300万円を送金しました。

 混乱の中、ジョスリンから、無事でいること、そして仲間が集まり次第、始動したいというメールが届きました。彼女たちは、拠点にする小さなキャンプを見つけ、まず瓦礫の中からまだ使える本をかき集めて目録を作りました。彼らが以前活動していた学校の多くは崩壊しましたし、最も有力な支援者だった校長先生は亡くなりました。ポルトープランスの4分の3が壊滅したのです。

 皆様から頂いた募金は、IBBYを通してハイチに届き、本の再製やスタッフのトレーニングに充てられ、ハイチの子どもたちのためのブックセラピープロジェクトを支えています。
ほかにもジョスリンのチームには、地元や在外ハイチ人からの寄附が寄せられ、今年のボローニャブックフェアに参加した出版社からは、フランス語の児童書も寄贈されました。これらの本が少しずつ利用可能な地域に届きつつあります。

 幸運にも壊れずにすんだ印刷機で、ジョスリンたちは、これまでの経験から子どもたちに有効だと思えるいくつかの本を急ぎ複製しました。

・Belanblan ak Belanjon は、助け合って病気を克服した2匹のチョウの友情物語です。

・Gougou p chyen(犬がこわいグーグー)も素晴らしい成果をあげたと聞いています。主人公のグーグーが犬を怖がる様子をきっかけに、子どもたちが自分自身の地震への恐怖について少しずつ口に出せるようになったといいます。

・Ti Pouchは、学校のサッカーチームでゴールキーパーのポジションを希望する車イスの少年の物語です。大勢の負傷者が出たハイチでは、これから子どもたちが障害と向き合って生きていく必要があるのは明白です。

・Goudougoudouは、直接地震を扱った新しい作品です。1月12日(地震の日)に母を亡くした2人の子どもたちが、苦難の末、最後に田舎でお祖母さんと一緒に暮らすという物語です。この本は、地震の犠牲になった2人のIBBYメンバー、マグリーとフロレンスの遺児に捧げられました。

 ジョスリンたちは、子どもたちから不安を取り除くため、本を持ってキャンプを回っています。当初はカウンセラー助手が7人だけでしたが、3月には2週間のトレーニングを受けた新たな7人が加わりました。それでも、50人以上の子どもたちが集まる場に、たった2人の助手しかいないような状況が何度もありました。
物流システムが復旧していないことも問題です。本の配送が遅れ、会が終わった後で、子どもたちが本を受け取ることもありました。本の多くはキャンプのリーダーが保管していますが、すべてのキャンプに適切な保管場所があるわけではありません。

 スタッフはそれぞれ、プログラム中の出来事をノートにつけています。2〜3週ごとに集まって、進行状況や問題点について話し合っています。

 最初の2カ月、チームは主に複製した本やコピーを使っていました。しかし、間もなく彼らは新しい本を注文することができました。かなりの数の本が4月のうちに手に入り、残りは代金の支払いと同時に納品されることになっています。今は、ハリケーンのシーズンを前に、本が泥を被らないための対策を検討しています。今のところは雨(といっても豪雨ですが)だけなので幸運です!

 現在、プロジェクトは効率的に進められているといえます。想像を絶する混乱の中、彼らはチームに分かれ、キャンプを選び、子どもたちをまとめ、他の国際NGOや地元組織と協力して事にあたっています。Food for the Poorは、ブックセラピーの会場で子どもたちに軽食を提供してくれます。いずれ、ユニセフやCODE(海外災害援助市民センター)、ハイチのブラジル文化センターとも連携できるでしょう。

 皆が全てを失った今、なにごとも初めはゼロからスタートするのだということを実感しています。

 ジョスリンは、2009年のハリケーンの際、ブックセラピーを経験しておいて本当によかったと言います。最も必要とされたとき、自分たちはすぐに実行に移せる準備ができていた、と……。今、IBBYハイチは、震源地に近いガンティエやレオガンなどにも活動を広げる準備を進めています。

(バーゼルより)


IBBY世界大会・スペイン その1
2010.12.03更新

さる9月8日から12日の5日間、スペインの北西に位置する巡礼の地、サンチャゴ・デ・コンポステーラにおいて、第32回IBBY世界大会が開催されました。

大会テーマは、「Minority(少数派)」です。

日本人30名を含む約600人の子どもの本関係者が、世界各国から集いました。

●写真 (左から)
1. オープニングの様子
2. 国際アンデルセン賞授与式: 左から、委員長Z・ゲーニ氏、IBBY会長P・アルダナ氏、作家賞D・アーモンド氏、画家賞J・バウアー
3. IBBY朝日国際児童図書普及賞 ガーナの受賞者
4. 同 コロンビアの受賞者、右は、朝日新聞社ヨーロッパ総局長の橋本氏



基調講演と分科会スピーチの一部は、IBBYウェブサイトから入手できます。(英文かスペイン語いずれかです)
http://www.ibby.org/index.php?id=1042

大会中の写真もご覧いただけます。
http://www.ibby.org/index.php?id=1100


IBBY世界大会・スペイン その2
2010.12.02更新

IBBYの各国支部が、外国の子どもたちにぜひ読んでもらいたいと選ぶ本が「IBBYオナーリスト」です。

2年に一度、文学作品の分野、イラストレーション作品の分野、翻訳作品の分野から1冊ずつ選ばれた本(※注)が、IBBYの推薦本リスト「IBBY Honour List」として、世界中に発信されます。

2010年、日本からは

『フュージョン』 濱野京子作 (講談社)
『うしお』 伊藤秀男作・絵 (ビリケン出版)
『ダイドーと父ちゃん』 J・エイキン作 こだまともこ訳 (冨山房)

が選ばれました。

受賞者の濱野京子さんと伊藤秀男さんは、はるばるスペインに赴き、IBBY大会の授与式に参加されました。

写真は、左から
 濱野京子さん
 伊藤秀男さん
 大会会場に展示されたIBBYオナーリストの本をみる人たち

(※注)
複数の言語を用いる国は、文学・翻訳の部門に3冊まで選ぶことができます。
翻訳部門だけは、翻訳者の業績を対象に、近年の代表作をあげます。


IBBY世界大会・スペイン その3
2010.12.01更新

IBBY世界大会の最終日には、IBBYの加盟国が出席する総会が開催され、事業報告・会計報告・役員選挙などが行われます。

今年は、前会長パトリシア・アルダナ氏の任期が満了しましたので、新しい会長が選任されました。

マレーシアの、アーマド・リザ・アーマド・カルーディン氏です。(写真ひだり)
アジアからの会長は、島多代さん(1998-2002)についで二人目です。

また、JBBY理事である松岡希代子さん(板橋区立美術館学芸員)が、IBBY国際理事に就任しました。
ほかに、スペイン、トルコ、フランス、ベルギー、エジプト、パレスチナ、アメリカ、ウガンダ、中国から全部で10名の理事が選任されました。

2012年国際アンデルセン賞の委員長には、スペインの編集者で研究者でもある、マリア・ヘスス=ヒル氏が就任しました。

新会長ならびに理事たちのプロフィルは、IBBYウェブサイトから読むことができます。(英文です)
http://www.ibby.org/index.php?id=thepresident
http://www.ibby.org/index.php?id=executive_commitee


次の大会は、ロンドンです!

【第33回IBBY世界大会】
 2012年8月23日〜26日
 ロンドン、サウスケンジントン
http://www.ibbycongress2012.org/index.php


IBBY朝日国際児童図書普及賞 受賞者決定!
2010.03.26更新

IBBY朝日国際児童図書普及賞は、読書普及の草の根活動を顕彰する賞で、2年に一度2団体が選ばれます。
受賞団体には、朝日新聞社から賞金10,000ドルが贈られます。

創設から20周年にあたる今年は、ガーナとコロンビアの団体が選ばれました。
授賞式は、本年9月にスペインで行われるIBBY世界大会にて行われます。

The Osu Children's Library Fund (ガーナ)
ウェブサイト

Convenio de Cooperacion al Plan de Lectura (コロンビア)
ウェブサイト


2010年「国際アンデルセン賞」決定!
2010.03.26更新

2010年国際アンデルセン賞

【作家賞】デイヴィッド・アーモンド(イギリス)
【画家賞】ユッタ・バウアー(ドイツ)

イタリア・ボローニブックフェア会場において、3月23日午後2時半(現地時間)、2010年国際アンデルセン賞の受賞者が発表されました。

国際アンデルセン賞は、2年に一度、子どもの本の世界に貢献した作家と画家それぞれ1名の全業績を対象に贈られる賞です。
小さなノーベル賞と称され、児童文学の最高峰とされています。審査委員長は、イランの研究者、ゾーレ・ゲーニが務めました。

受賞式は、今年9月にスペインで行われるIBBY世界大会にて。


● デイヴィツド・アーモンド(イギリス)
1951年生まれ。廃坑のある小さな町で育つ。様々な職業を経て教職につき、そのかたわら編集や創作を続けた。大人向けの作品を発表した後、1998年から児童書を執筆。
日本語で出版されている作品は、『肩胛骨は翼のなごり』(山田順子訳 東京創元社 2000)、『ヘヴンアイズ』(金原瑞人訳 河出書房新社 2003)、『火を喰う者たち』(同 2005)、『クレイ』(同 2007)など。カーネギー賞、銀の石筆賞など受賞多数。2010年は、28人の作家賞候補者から選出された。

● ユッタ・バウアー(ドイツ)
1955年ドイツ・ハンブルク生まれ。大学で技術・デザインを学んだ後、児童書のイラストレーションや婦人雑誌の漫画を手がける。
日本語で出版されている作品は、『おこりんぼママ』(小森香折訳 小学館 2000)、『いつもだれかが…』(上田真而子訳 徳間書店 2002)、『羊のセルマ』(山崎慶子訳 二見書房 2002)など。他にクリスティーネ・ネストリンガーの作品等にも挿絵を描いている。
2010年は、27名の画家賞候補者から選出された。


なお、最終選考に残った候補者(ショートリスト)は以下の通り。残念ながら、日本からの候補者、谷川俊太郎氏と林明子氏は受賞を逃しました。

作家賞:
 Ahmad Reza Ahmadi(イラン)
 David Almond(イギリス)
 Bartolomeu Campos de Queiros(ブラジル)
 Lennart Hellsing(スウェーデン)
 Louis Jensen(デンマーク)

画家賞:
 Jutta Bauer(ドイツ)
 Carll Cneut(ベルギー)
 Etienne Delessert(スイス)
 Svjetlan Junakovic(クロアチア)
 Roger Mello(ブラジル)


国際子どもの本の日 「さがそう、本はきみをまっている!」
2010.03.12更新

世界72の国と地域が加盟する国際児童図書評議会(IBBY)は、H・C・アンデルセンの誕生日である4月2日を「国際子どもの本の日」と定め、各国でてお祝いをしています。
1967年からは、IBBY支部が順番にポスターとメッセージを作成し、各国に発信しています。

2010年はスペイン支部が担当しました。
バルセロナに住む画家ノエミ・ビリャムーサがポスターを、スペインを代表する児童文学作家で哲学者でもあるエリアセル・カンシーノがメッセージを、世界中の子どもたちに贈ります。

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国際子どもの本の日メッセージ

「さがそう、本はきみをまっている!」



 むかしむかし そのむかし
 ちっちゃな おふねが ありました
 どうすりゃ うかぶか
 わからずに わからずに
 うみに でられぬ ふねでした
 ひい ふう みいの よ いつ む
 ろくしゅうかんが すぎました
 ちっちゃな おふねは
 ちっちゃな おふねは
 うみに たびだって ゆきました

 私たちは本を読むことをおぼえる前に、遊ぶこと、そして歌うことをおぼえます。私の国の子どもたちは、字の読めないうちからこのわらべうたを口ずさんできました。路地裏に集まって、夏のコオロギときそいあって声をはりあげ、海にでていけない小さな船のことをくりかえし歌ったものでした。ときには紙で船をこしらえ、水たまりにうかべましたが、船はどこにもたどりつかずにしずんでしまいました。

 私も、自分の町の路地に錨をおろした小さな船でした。夕方、屋上から太陽が西の空にしずんでいくのをながめていると、遠い――それが、場所としてはるか遠くなのか、心の奥深くなのか、まだわからぬまま――自分の目にうつるもののもっと先に、すばらしい世界が広がっている予感がしたものでした。

 うちの押し入れに積み上げられた箱のかげに、小さな本がありました。だれにも読んでもらえないために海にでていけない小さな本。その本に気づかないまま、私は何度そこをとおりすぎたことでしょう。泥の海にのりあげた紙の船、段ボールのかげにかくれたひとりぼっちのその本に。

 ある日、さがしものをしているとき、ふいに私の手がその本の背に触れました。もしも私が本だったなら、そのときのことをこんなふうに語るでしょう。「ある日、1人の男の子の手がぼくの背中にさわったんだ。すると帆がぴんとはって、海にでていくのを感じたんだ」と。

 目の前にあるものを見て、私はどれほど驚いたことでしょう。それは、金色の文字と模様が刻まれた赤い布装の本でした。中に何があるのだろうと、まるで宝箱を見つけたかのように、ドキドキしながらその本を開きました。期待はうらぎられませんでした。読みはじめるなり、そこに冒険があるのがわかりました。勇敢な主人公、善人、悪漢。下に文がそえてある挿絵を私は繰り返しながめました。危険、驚き…… すべてが私を、それまで知らなかった心おどる世界へといざないました。

 こうして私は、自分の家の先には川があり、川の先には海があり、海には、大海原にのりだそうとしている船があることを知りました。私が最初に乗りこんだのはヒスパニオラ号でした。けれども、それがノーティラス号やロシナンテ、シンドバッドの船やハックルベリー・フィンのいかだだったとしても同じことだったでしょう。どんなに時がすぎようとこういった物語はみな、子どもが見つけてくれるのを、子どもが帆を広げ、船出させてくれるのを待っているのです。

 だから、さあ、ためらわず、手をのばしてごらん。本を手にとり、開いて読んでごらん。そうしたら、わかるでしょう。私が子どものころ口ずさんでいたうたにあるように、どんなに小さな船でも、いつかかならず海にのりだしていけるのだと。

(翻訳協力: 宇野和美)


※ 右はJBBYが作成したカレンダー


ハイチ震災 【1】
2010.01.19更新

現地時間1月12日夕方、カリブ海の島ハイチで大規模な地震が発生しました。
ハイチは、2007年にIBBYに加盟し、最貧国という環境のなか、子どもに本を届ける活動を進めていました。

IBBYのアピール、ならびに、IBBYハイチのスタッフ、ジョスリンさんからのメールを速報します。


【IBBYアピール 1月16日】

ハイチの大地震は、世界中の人々を震撼させました。最悪の天災が、カリブ海のもっとも貧しい国を襲ったのです。各国が、食料や水・薬の面で救済を開始していますが、彼らは、もっとほかのものも必要としています。

ハイチでは、2008年に、巨大台風の直撃を何度も受け、学校が崩壊し、多くの子どもたちが犠牲になりました。IBBYハイチ支部は、「CHILDREN IN CRISIS」のプログラムで、教師や図書館員を集め、子どもたちを恐怖のトラウマから解放するため、ストーリーテリングやブックセラピーのワークショップを行いました。しかし、今回の地震は、再び数万の死者と更なる荒廃、将来への不安を
もたらしました。

IBBYは、ハイチ支部のジョスリンに連絡を試みていますが、今まだ交信できていません。私たちはIBBYのプログラムに参加した子どもたちについてもわかりません。ジョスリンと連絡がつき、彼女が行動できる状況にあるなら、IBBYはもちろん100パーセント彼女を支援するつもりです。

IBBYは募金を開始します。
ハイチの子どもとその家族が、本とものがたりで精神的に救われるため――少なくとも、私たちは、ジョスリンがこだわったクリオール語の本を届けるという仕事を継続することができます。
募金は、銀行振込もしくはIBBYウェブサイトからクレジットカードで受付けます。
※ 下方に情報掲載

新しい情報が入り次第お知らせします。
この惨劇は、私たちみんなの問題です。ジョスリンはIBBYの活発な仲間で、そして、いつでも子どもたちはもっとも弱い存在として犠牲を受けるのです。
ポルトープランスの人口の半分は子どもです。


【IBBYハイチ、ジョスリンさんからのメール 1月18日】

IBBYのメッセージに感謝します。私は、今までインターネットにアクセスできませんでした。コンピュータが繋がるのは一瞬で、ほとんど停電状態です。

ポルトープランスの大学は完全に崩壊しました。ほとんどの学校も同じです。何千もの大学生や子どもたちは、いまだに瓦礫の下にいます。多くの遺体が運び出されましたが、生存者はまだいるはずです。何千もの建物が全壊し、貧しい人たち中流階級の人たちは、家族と家を失いました。その恐ろしさはことばにできません。

今日、たくさんの死体を見ました。私の生徒たちも混じっていました。多くが死に、多くが負傷しました。とても記述できません。

幸い私の家族は無事です。家は半分壊れましたが、大丈夫です。

来週から活動を始められると思います。今は、死者の埋葬をしなくてはなりません。ハイチの子どもたちは、精神的な救いを必要としています。本は、彼らを立ちなおらせることができるでしょう。

学校は、9月か10月まで再開できそうにありません。建物もなく教師もおりませんから、新しい場所を見つけなくてはなりません。

多くの教会も崩壊しました。

あらためて、皆さんのサポートに感謝します。

私たちが倉庫や学校に保管していた本は壊滅しました。粉塵の中から少しでも回収しようと呼びかけましたが、今は、臭いはじめた死体と生存者を捜すことで手いっぱいです。仕方がないことでしょう。

私たちは前向きでいます、でも、そうあるには、本当に強い意志が必要です。

また連絡します。
ジョスリン



● ハイチ救済募金(IBBY CHILD IN CRISIS FUND)

【1】
IBBYウェブサイトから、クレジットカード決済で1ドルから寄附が可能です。手数料はかかりません。

http://www.ibby.org

 > 画面右 IBBY Children in Crisis Fund をクリック
 > 画面右 Way to donate の US$ Credit Card をクリック
 > 寄付する金額(USドル)を入力し、Put in basket をクリック
 > Children in Crisis をチェックし Go to payment/ordaring をクリック
 > *がついている項目を入力し、Terms and Conditions チェックして Pay/Order をクリック
 > 寄付する金額および入力項目を確認し、 Finalize order! をクリック
 > Please click here to start the online payment process in a new Window. という文字をクリック
 > 新たに開いたウィンドウで、クレジットカードの情報を入力し、Payボタンをクリック
 > 確認画面にて寄付する金額、入力内容を確認し、Continueボタンをクリックして完了です。

※英文のガイドです。ご不明な点がありましたら、JBBY事務局までお問い合わせください。


【2】
JBBYの国内郵便振替口座へご送金もしくは、JBBY事務局宛てに現金をお送りくださいましたら、JBBYからまとめてIBBYへ送金させていただきます。

郵便振替口座 00180-1-80781
口座名義 日本国際児童図書評議会
※ 必ず通信欄に「ハイチ救済」とご記入ください。

JBBY事務局
〒162-0828
東京都新宿区袋町6
TEL 03-5228-0051
FAX 03-5228-0053
info@jbby.org


「BOOKBIRD日本版」いよいよ創刊!
2009.11.26更新

1963年から、世界中の子どもと本をむすぶ人々に届けられてきた IBBYの機関紙「BOOKBIRD(ブックバード)」が、いよいよ日本語版で登場します。

各国から寄せられる、子どもの本をめぐるさまざまな情報、報告、論文などが盛りこまれ、児童文学の研究者や図書館関係者、子どもの教育に携わる人々、世界をもっと知りたい人々にとって、とても興味深い雑誌です。

年内に創刊準備号をご紹介し、2010年「国民読書年」より、いよいよ年間購読開始です。

●お問い合わせは、
発行元のマイティ・ブックヘ
TEL 03-5485-1118
bbj@mightybook.net


「IBBYスペイン大会」 登録料早期割引期間が延長しました
2009.10.23更新

第32回IBBY世界大会
サンチャゴ・デ・コンポステラ(スペイン)
2010年9月8日(水)〜9月12日(日)
→大会案内(PDFファイル:720KB)

世界72カ国が加盟するIBBYの隔年世界大会が、2010年にスペインで開催されます。
毎回世界中から数百名の子どもの本に関わる人たちが集まり、貴重な講演やセミナ、ラウンドテーブルでの情報交換のほか、国際アンデルセン賞やIBBY朝日国際児童図書普及賞の授与式が行われます。

今回のメインテーマは、「The Strength of Minorities - マイノリティの力」
---------
私たちはみな、何らかのかたちで少数派を構成しています。特殊な言葉や特殊な文化の中で子どものための本を作らねばならない場合。経済的な理由あるいは心身の障害などの理由で、本を手にする機会に恵まれない場合。子どもの権利を認めない国家社会にあって、大人の役割を強いられる子どもたち。外国語と異文化のなかで生きていかねばならない移民たち。国籍のない人。少数民族として暮らしている人たち……。
(大会リーフレットより)
-----------

セミナー発表の申込〆切は 11/30 ※延長しました
大会参加費は、1人527ユーロ 
11/30までに申し込むと20%OFF ※延長しました
4/30までに申し込むと10%OFFになります。

いずれもスペインの大会本部ホームページから申し込むことができます。

●お問い合わせ
JBBY事務局
tel 03-5228-0051
fax 03-5228-0053
info@jbby.org


インド「児童図書館国際会議〜本の文化を築く」
2009.07.24更新

来年2月、IBBYインド支部(AWIC)主催で、児童図書館をテーマにした国際会議が開催されます。

会期:2010年2月4日(木)〜6日(土)
会場:India International Centre(40 Max Mueller Marg, New Delhi)

テーマ
(1)児童図書館の発展
  キーワード:公共図書館、NGO図書館、学校図書館、文庫、障害児のための図書館

(2)児童図書館にふさわしい読書材料
  キーワード:出版社の役割、作家・画家の役割、翻訳者の役割

(3)児童図書館サービス
  キーワード:図書館員の役割、図書課のネットワーク、選書、移動図書館

(4)社会を変えるきっかけとしての児童図書館
  キーワード:何もない所での本の役割、回復のための読書、ものの見方を変える読書

(5)境界のない児童図書館
  キーワード:普遍的な価値、児童文学の交流、読書普及のためのデジタル図書館、友情・寛容・平和への運動

AWICの児童図書館プロジェクトは25年以上も継続し、1991年には、「IBBY朝日国際児童図書普及賞」も受賞しています。
大会中に、同賞のプレゼンテーションも行われます。

参加費
・2009年7月31日まで  300ドル
・2009年8月1日以降   350ドル

詳細は、AWICウェブサイト


第32回IBBY世界大会 サンチャゴ・デ・コンポステラ
2009.07.15更新

第32回IBBY世界大会
サンチャゴ・デ・コンポステラ(スペイン)
2010年9月8日(水)〜9月12日(日)
→大会案内(PDFファイル:720KB)

世界72カ国が加盟するIBBYの隔年世界大会が、2010年にスペインで開催されます。
毎回世界中から数百名の子どもの本に関わる人たちが集まり、貴重な講演やセミナ、ラウンドテーブルでの情報交換のほか、国際アンデルセン賞やIBBY朝日国際児童図書普及賞の授与式が行われます。

今回のメインテーマは、「The Strength of Minorities - マイノリティの力」
---------
私たちはみな、何らかのかたちで少数派を構成しています。特殊な言葉や特殊な文化の中で子どものための本を作らねばならない場合。経済的な理由あるいは心身の障害などの理由で、本を手にする機会に恵まれない場合。子どもの権利を認めない国家社会にあって、大人の役割を強いられる子どもたち。外国語と異文化のなかで生きていかねばならない移民たち。国籍のない人。少数民族として暮らしている人たち……。
(大会リーフレットより)
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セミナー発表の申込〆切は10/30
大会参加費は、1人527ユーロ
9/30までに申し込むと20%OFF、4/30までに申し込むと10%OFFになります。

いずれもスペインの大会本部ホームページから申し込むことができます。

●お問い合わせ
JBBY事務局
tel 03-5228-0051
fax 03-5228-0053
info@jbby.org


日本のバリアフリー絵本展がIBBYホームページで紹介されました
2009.07.10更新

平成20年度、JBBYでは、IBBY障害児図書資料センターが選んだ2007年の推薦図書(Outstanding Books)を、全国10会場で展示しました。
IBBYのホームページにも掲載されましたのでご紹介します。
IBBYの障害児図書資料センターのページ
JBBYの巡回展のページ


IBBY障害児図書資料センター 2009年カタログ
2009.04.16更新

IBBY障害児図書資料センターの2009年「Outstanding Books」カタログが発行されました。

昨夏、JBBYの選考会を経て、日本からは8種類の図書・活動を推薦しておりましたが、そのなかから、3図書・活動が取りあげられています。

●点字雑誌・隔月刊「手で見る学習絵本−テルミ」(日本児童教育振興財団)
●CD『手話ごんぎつね』(熊本県聴覚障害者情報センター)
●拡大写本『あかちゃんがやってきた』(ふきのとう文庫、原書発行/福音館書店、角野栄子文、はたこうしろう絵)

※なお、ふきのとう文庫の布の絵本の活動(材料セットの販売など)については、アプローチの紹介としてカタログの中でふれられています。


今回はIBBY各国支部より、総計105タイトルの図書が寄せられ、中から21カ国 50冊を"Outstanding Books"としてカタログで紹介しています。

このカタログは世界中の知恵が集まったアプローチを知り、障害児のための図書について考える上で大変貴重なものです。

IBBY障害児図書資料センターも、資金難の問題を抱えています。それでもこの事業がIBBYで継続され、世界中で障害児の読書ために努力されている関係者の皆様を励ましています。

これらの本の質の向上と発展、そして全ての子どもたちが読書の楽しさ・力を享受できますよう、みなさまのご理解とご支援をお願いします。


第7回アストリッド・リンドグレーン記念文学賞
2009.04.16更新

さる3月24日、第7回アストリッド・リンドグレーン記念文学賞の受賞者が発表されました。

この賞は、2002年に亡くなった『長くつ下のピッピ』で知られるスウェーデンの児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンを記念して、スウェーデン政府が設立したものです。
世界中の子どもたちが文学への関心を深めること、そして、リンドグレーンが生涯願ってやまなかった「子どもの権利」を世界レベルで守っていくことを目的とし、毎年、作家や画家、ストーリーテラー、読書普及活動団体などに贈られます。
2003年に荒井良二さんが授賞したことから、日本でも一躍注目されるようになりました。

今年は、60カ国153の候補の中から、パレスチナで読書普及活動を続ける「タメール研究所」が受賞します。「タメール研究所」は、1989年に設立された独立組織で、内紛で学校に行けない子どもたちのために、本や、学校の代わりとなる教育の場を提供してきました。
授与式は、6月2日に、ストックホルム・コンサートホールで行われ、ヴィクトリア皇太子妃から賞金500万スウェーデンクローナが贈られます。


●これまでの受賞者
第1回 クリスティーネ・ネストリンガー(オーストリアの作家)
     モーリス・センダック(米国の画家)
第2回 リギア・ボシュンガ(ブラジルの作家)
第3回 荒井良二(日本の画家)
     フィリップ・プルマン(英国の作家)
第4回 キャサリン・パターソン(米国の作家)
第5回 バンコ・デル・リブロ(ベネズエラの読書団体)
第6回 ソーニャ・ハートネット(オーストラリアの作家)


4月2日は国際子どもの本の日です
2009.01.20更新

IBBYは、アンデルセンの誕生日である4月2日を、「国際子どもの本の日」と定め、世界中で、読書普及のキャンペーンを行っています。
この日のために、IBBYの加盟国が順番に、ポスターとメッセージを制作し、各国に発信します。
IBBYエジプト支部から、2009年のポスターが届きましたのでご紹介します。
右の方の富士山お分かりですか?
日本がど真ん中にある世界地図に馴染んでいますが、こうしてみると、日本は「極東」なのだなあと実感します。

このポスターの作者ヘイニ・D・エル・マスリは、カイロの美術学校で学んだ後、アメリカに渡って、ディズニーランドのコンセプト作りやショーデザインの分野で活躍しました。東京ディズニーランドのクリッタータウンやディズニーシーのアラビアンコーストも彼が手がけたそうですよ。
現在はエジプトに戻り、大作絵本「千夜一夜ものがたり」の制作に取り組んでいます。

JBBYはJPIC(出版文化産業振興財団)の協力を得て、このポスターを元に「本と読書のカレンダー」を作成し、全国の公共図書館等に掲示していただく予定です。お楽しみに!


IBBYインド支部 【緊急募金のお願い】・・・終了しました。ご協力ありがとうございました。
2008.10.10更新

去る8月、インド・ビハール州を流れる大河コシ川が氾濫しました。被災地(Madhepura, Supaul, Saharsa, Purrua, Araia)では、小学校の三分の一にあたる約2,500校が浸水崩壊し、子どもの本も消失しました。
IBBYインド支部にあたるAWIC(インド児童文学作家イラストレーター協会)では、被災地の使用言語であるヒンディー語のアルファベット絵本を5,000冊増刷し、小学校に配付する計画で、各国に支援をお願いいたします。

AWIC/IBBYインド支部
事務局長 マノラマ・ジャファ
Tel/Fax ++91 11 23 31 10 95
vjafa@bol.net.in

--------------------------
このアルファベット絵本は、「JBBYインド識字基金(1998-2001)」を元に、インドで制作されたものです。この度の被災地支援にご協力いただける方は、下記口座までお願いいたします。

郵便振替口座:00180-1-80781
口座名義:日本国際児童図書評議会
※通信欄に「インド洪水」と明記してください。


第31回IBBY世界大会-デンマーク その2
2008.09.26更新

9月9日には、コペンハーゲン市庁舎の美しいホールで「IBBY朝日国際児童図書普及賞」の授与式が行なわれました。

今回は、JBBYが推薦した「ラオスのこども」とルワンダの非営利出版事業「エディシオン・バカメ」が受賞しました。プレゼンターは、朝日新聞ヨーロッパ総局長の大野博人氏です。
右は、活動報告をするラオスのこどものチャンタソン・インタヴォン共同代表。各国の大会参加者はみな真剣に聞き入っていました。

余談ですが、受賞式の後行われた立食パーティーでは(さすがデンマーク!)大皿から取皿にいたるまですべてロイヤルコペンハーゲンの食器が使われていましたよ。

○「ラオスのこども」は、10月11日に受賞記念会を開催します。詳細は、<催事のご案内>をご参照ください。


○IBBY朝日国際児童図書普及賞(IBBY-Asahi Reading Promotion Awards)
1986年に東京で開催された第20回IBBY世界大会を記念して創設された。朝日新聞社がスポンサーとなり、永続的でユニークな活動で、青少年の読書活動を推進する団体に贈られる。候補団体はIBBYの各国支部から推薦され、IBBY理事の中から選ばれた5名の選考委員が、2年ごとに、ふたつの団体を選出する。受賞者には、賞状と活動を維持発展させるための賞金1万ドルが贈られる。


第31回IBBY世界大会-デンマーク その1
2008.09.25更新

さる9月7日から10日まで、デンマークのコペンハーゲンで、世界70数カ国から約500名の子どもの本関係者が集まり、第31回IBBY世界大会が開催されました。
日本からも30名を超える方が参加しました。

写真は、開会式の中で行われた国際アンデルセン賞受賞式の模様です。世界中からノミネートされた60名の候補者から選ばれた、作家賞ユルク・シュービガー(スイス/左)と画家賞ロベルト・インノチェンティ(イタリア/中)に、国際アンデルセン賞の名誉総裁であるデンマークのマルガレーテ2世女王陛下からメダルが贈られました。
右は、2008年の審査委員長を務めたイランのゾーレ・ゲーニ教授。

○国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Awards)
1953年、IBBYによって創設された、子どもの本の作り手に贈られる国際的な賞。永らく子どもの本に貢献してきた現存する作家および画家の全業績を対象に、IBBY各国支部が推薦した候補者の中から、国際選考委員会によって選ばれる。その選考水準の高さから、世界的に「Little Nobel Prizes(小さなノーベル賞)」と称されている。


2008年《国際アンデルセン賞》の受賞者決定
2008.05.13更新

作家賞 ユルク・シュービガー(スイス)
画家賞 ロベルト・イノチェンティ(イタリア)


国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Awards)は、1953年、IBBY(International Board on Books for Young People)によって創設された、子どもの本の作り手に贈られる国際的な賞です。永らく子どもの本に貢献してきたと認められる、現存する作家および画家の全業績を対象に、IBBY各国支部から推薦された候補者の中から、国際選考委員会によって選ばれます。その選考水準の高さから、世界的に「Little Nobel Prizes(小さなノーベル賞)」と称され、児童文学の質の向上にはかり知れない影響を与えています。受賞者には、2年に一度開催されるIBBY世界大会において、賞状とアンデルセンのプロフィールが刻まれたメダルが贈られます。

2008年は、日本が推薦した谷川俊太郎氏と林明子氏を含む歴代最多の60名の作家と画家が候補に挙がり、イランのゾーレ・ゲーニ委員長と10名の委員からなる国際選考委員会が厳正な審査を行った結果、作家賞にスイスのユルク・シュービガーが、画家賞にイタリアのロベルト・イノチェンティが選ばれました。授与式は、2008年9月7日夕刻、デンマーク・コペンハーゲン・チボリコンサートホールにて行われます。(第31回IBBY世界大会・コペンハーゲン

なお、日本からはこれまでに、赤羽末吉氏(1980年画家賞)、安野光雅氏(1984年画家賞)、まど・みちお氏(1994年作家賞)が受賞しています。

● ユルク・シュービガー(Jurg Schubiger)
1936年スイス生まれ。哲学博士。作家兼心理セラピスト。
邦訳に『世界がまだ若かったころ』(松島富美代訳 ほるぷ出版 2001)

● ロベルト・イノチェンティ(Roberto Innocenti)
1940年イタリア生まれ。非常に細密なリアリスティックで芸術性の高い絵と、シンデレラやピノキオといった古典作品の挿絵で知られる。
邦訳に『ピノキオのぼうけん』(金原瑞人訳 西村書店 1992)、『シンデレラ』(谷本誠剛訳 西村書店 1989)、『ローズブランチュ』(岩倉務訳 平和のアトリエ 1990)、『白バラはどこに』(長田弘訳 みすず書房 2000)、『エリカ 奇跡のいのち』(柳田邦男訳 講談社 2004)など。

IBBYのニュースリリース(英文)
http://www.ibby.org/index.php?id=845


●2008年度の候補者(※は最終候補)

◆作家賞
Beatriz Maria Ana Ferro(アルゼンチン)
Lene Mayer-Skumanz(オーストリア)
Bartolomeu Campos de Queiros(ブラジル)※
Qin Wenjun(中国)
Iva Prochazkova(チェコ)
Fatima El Maadoul(エジプト)
Marie Desplechin(フランス)
Voula Mastori(ギリシャ)
Kate Thompson(アイルランド)
谷川俊太郎(日本)
Iuliu Ratiu(ルーマニア)
Jan Navratil(スロヴァキア)
Maria Asun Landa(スペイン)
Jurg Schubiger(スイス)
David Almond(英国)※
Jackie French(オーストラリア)
Anne Provoost(ベルギー)
Brian Doyle(カナダ)※
Kika Pulcheriou(キプロス)
Bjarne Reuter(デンマーク)
Irmelin Sandman Lilius(フィンランド)
Peter Hartling(ドイツ)
Gudrun Helgadottir(アイスランド)
Mino Milani(イタリア)
Guus Kuijer(オランダ)※
Dragana Litricin-Dunic(セルビア)
Beverley Naidoo(南アフリカ)
Barbro Lindgren(スウェーデン)
Ayla Cinaroglu(トルコ)
Lloyd Alexander(アメリカ)

◆画家賞
Isol Misenta(アルゼンチン)※
Linda Wolfsgruber(オーストリア)
Rui de Oliveira(ブラジル)
Svjetlan Junakovic(クロアチア)※
Lilian Brogger(デンマーク)
Claude Ponti(フランス)
Vassilis Papatsarouchas(ギリシャ)
Roberto Innocenti(イタリア)
Kestutis Kasparavicius(リトアニア)
Nickolay Popov(ロシア)
Lila Prap(スロヴェニア)
Ulises Wensell(スペイン)
Hannes Binder(スイス)
Jan Pienkowski(英国)
Shaun Tan(オーストラリア)
Kitty Crowther(ベルギー)
Pierre Pratt(カナダ)
Adolf Born(チェコ)※
Virpi Talvitie(フィンランド)
Jutta Bauer(ドイツ)
Marie-Louise Fitzpatrick(アイルランド)
林 明子(日本)
Mauricio Gomez Morin(メキシコ)
Stan Done(ルーマニア)
Olga Bajusova(スロヴァキア)
Piet Grobler(南アフリカ)
Eva Eriksson(スウェーデン)
Nazan Erkmen(トルコ)
David Wiesner(アメリカ)※

●国際選考委員会
委員長:
Zohreh Ghaeni(イラン)
図書館情報学で学位をとり、教師・児童書の編集・評論・ワークショップなどあらゆる角度か ら子どもと子どもの本に関わる。イランの児童文学史や図書目録の編纂も行う。

委員:
Alicia Salvi(言語学・児童文学者/アルゼンチン)
Annemie Leysen(評論/ベルギー)
Francine Sarrasin(美術史/カナダ)
Nadia El Kholy(児童文学者/エジプト)
Isabelle Nieres Chevrel(文学・比較文学者/フランス)
Bill Nagelkerke(図書館青少年サービス/ニュージーランド)
Nataliya Avgustinovich(美術評論家/ロシア)
Maria Jesus Gil(出版社/スペイン)
Helene Schar(編集者/スイス)
Junko Yokota(児童文学者/アメリカ)


「ラオスのこども」が《IBBY朝日国際児童図書普及賞》を受賞!
2008.05.11更新

国際児童図書評議会(IBBY)は、3月31日、ボローニャ国際ブックフェア会場において記者会見を行い、IBBY朝日国際児童図書普及賞は、ラオスで活動する日本のNPO法人「ラオスのこども」とルワンダの読書普及団体「Editions Bakame」に決定したことを発表しました。

IBBY朝日国際児童図書普及賞(IBBY-Asahi Reading Promotion Awards)は、1986年に東京で開催された第20回IBBY大会を記念して創設されました。朝日新聞社がスポンサーとなり、永続的でユニークな活動で、青少年の読書活動を推進する団体に贈られます。候補団体はIBBYの各国支部から推薦され、IBBY理事の中から選ばれた5名の選考委員が、2年ごとに、ふたつの団体を選出します。受賞者には、賞状と活動を維持発展させるための賞金1万ドルが贈られます。

授与式は、デンマーク・コペンハーゲンにて、2008年9月9日夕刻から行われます。(第31回IBBY世界大会・コペンハーゲン)

● ラオスのこども(日本/ラオス;共同代表:チャンタソン・インタヴォン、森 透)
1970年代後半のラオスにおける内戦と革命は、多数の難民をうんだ。ラオス出身で日本に暮らすチャンタソン氏は、難民を受け入れることが根本的な解決にはならないと考え、1982年に「ラオスの子どもに絵本を送る会」を立ち上げる。初めは、日本の児童書を送っていたが、1990年後半から、ラオスの作家や画家によるラオスの本を出版するための支援を開始する。日本で始まった活動はラオスでさらに広がり、25年経った現在、組織はNGO「ラオスのこども」として、ラオスの子どもたちの識字教育や権利を獲得するための事業を推進している。これまでに62万部のラオ語の児童書を発行した。
この運動は、ラオスの国立図書館や文部省を巻き込んで、読書推進運動は国家の優先事項のひとつになっている。

<NPO法人ラオスのこども・東京事務所>
〒143-0025東京都大田区南馬込6-29-12-303 TEL/FAX:03-3755-1603
http://homepage2.nifty.com/aspbtokyo/

● エディシオン・バカメ(ルワンダ; 代表:Agnes Gyr-Ukunda)
1994年のルワンダの大量虐殺の後、Agnes Gyr-Ukundaは、エディシオン・バカメを立ち上げ、子どもたちのための非営利出版活動を開始。ルワンダの子どもたちに母国語(キニヤルワンダ語)の本を手渡し、自分たちの文化に基づいた健全な読書を勧めることで、大量虐殺の恐怖を克服するのに役立つと考えた。母国語で書かれた子どもの本はルワンダでは初めてで、絵本のほか、大きい子どものための物語、ドキュメンタリー、小説なども出版している。1995年以降、バカメでは、30の本を制作し、総印刷部数は45万部を超えた。
ほかに、口承で伝わる昔話の文字化による復元、読書習慣の推進、作家や画家を育成するワークショップなども行う。

IBBYのニュースリリース(英文)
http://www.ibby.org/index.php?id=843


2008年度リンドグレン賞決定
2008.05.10更新

2008年度リンドグレン賞が、3月12日に発表されました。JBBYは2008年度、作家の神沢利子さんを推薦しましたが、残念ながら受賞に至りませんでした。今年度の受賞者はオーストラリアの作家、ソーニャ・ハートネットです。

リンドグレン賞(The Astrid Lindgren Memorial Award)は、2002年に亡くなった『長くつ下のピッピ』で知られるスウェーデン人作家、アストリッド・リンドグレンの功績を讃え、その名を記念し、児童文学を世界中で広めるために、スウェーデン政府が同年に設立しました。日本では、2005年に荒井良二さんが受賞し、話題となりました。リンドグレーン賞は、作家や画家に限らず、ストーリーテラー、読書を推進する個人や団体なども選考の対象となります。毎年、世界各国より、候補を推薦することができる団体や個人が認定され、JBBYも日本で認定されているおよそ十ある団体の一つです。

ソーニャ・ハートネット(Sonya Hartnett)は1968年にメルボルンに生まれ、15歳の時にデビュー。以来、18の作品が出版されています。近年のヤングアダルトの分野を牽引する作家の一人で、若者たちの深層心理を、人生の暗い側面の表現も避けずに、巧みな言語で描写します。家族、友人、あるいは双子の兄弟、などの小さいグループの中における権力と依存を描くことが多く、殆どの主人公は心に大きな打撃を負うような、耐え難い状況を体験します。しかし、見事な物語の叙述により、その表面下にある力強く、激しい感情に対して、読者は共感と参画意識をおぼえます。ソーニャ・ハートネットの作品は多くの言語に翻訳され、賞を受賞しています。<ALMA広報より、配信された紹介文を抜粋、翻訳>

日本では『木曜日に生まれた子ども(Thursday's Child, 2000)』(金原瑞人訳 河出書房新社 2004年)、『「小鳥たちが見たもの(Of a Boy, 2003)』(金原瑞人、田中亜希子訳 河出書房新社 2006年)、『銀のロバ(The Silver Donkey, 2004)』(野沢佳織訳 主婦の友社 2006年)が出版されています。『銀のロバ』は2006年IBBYオナーリスト(世界の推薦図書)、文学作品部門にも選ばれています。


2008年 国際子どもの本の日(4月2日)
2008.05.09更新

IBBY(国際児童図書評議会)は、H.C.アンデルセンの誕生日である4月2日を「国際子どもの本の日」とし、各国で読書と本のキャンペーンをおこなっています。1969年からは、70以上あるIBBYの加盟国が順番にポスターとメッセージを作成し、世界中に発信しています。

2008年はタイ王国が担当しました。タイの人間国宝でもあるチャクラパンポサヤットが、タイに古くから伝わる読書のイメージを美しいポスターとメッセージに仕上げました。世界中の子どもたちが同じポスターをながめながら何を想像するのでしょうか。

2008年「国際子どもの本の日」メッセージ

IBBYは各国支部と手をつなぎ、「子どもの本を通しての国際理解」を推進しています。

「本が教えてくれること; 広がる世界の喜び」
チャクラパン ポサヤクリット(文と絵)

 読書を通して世界を知る経験は、なににもまして大切なものとして、子どもの頃から育まれていってほしいと願います。私が知るタイについて言えば、子どもたちは豊かな文化や伝統に根ざした読書を通して、世界を知りたいという願う気持ちを自ずと育てられてきました。親がまず最初の先生で、僧侶たちは、世俗的なことも促し、教育してくれる導き手です。
 この絵はタイに古くから伝わる伝統からインスピレーションをもらって描いたものです。小さな読書用の特別な机の上に、物語が記されたヤシの葉を広げて、それを子どもたちに読み聞かせてやることで彼らは読み書きを学ぶのです。
 ヤシの葉に書かれた物語は、たいてい仏教の教えをもとにしたものです。「ジャータカ(Jatakas)」を素材にしたお釈迦様の生涯や逸話の物語は、子どもたちの精神を高め、信仰心や想像力、そして道徳をしっかりと育む意図をもって今も語り継がれています。

画家、チャクラパン ポサヤクリット
(Chakurabhand Posayakrit)について

1943年生まれ、タイの人間国宝。ラマ王朝200年祭には、この2世紀を代表する最も優れた52人の芸術家に選ばれる。タイの伝統文化である人形劇の保護にも貢献、バンコク国立博物館での修復作業でも知られる。

JBBY作成2008年カレンダー
JBBYはこのポスターをもとに、子どもの本にまつわる記念日やイベントの日程を掲載したカレンダーを作り、全国の公共図書館はじめ、関係団体へ配布しました。僅かですが、まだ残っていますので、カレンダーにご興味ある方は、JBBY事務局までお問い合わせください。

イベント
JBBYは3月28日(金)から30日(日)まで、大崎ゲートシティーにて開催される「国際子どもの本の日 2008本をひらけばたのしい世界」に協力しています。

問い合わせ・連絡先
JBBY事務局
〒162-0828東京都新宿区袋町6番
電話:03-5228-0051 FAX:03-5228-0053 Eメール:info@jbby.org



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