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【IBBYニュース】ハイチ震災 【1】(2010.01.19更新)
【IBBYニュース】「BOOKBIRD日本版」いよいよ創刊!(2009.11.26更新)
【催事のご案内】IBBYオナーリスト内覧会・・・終了しました(2009.11.26更新)
【催事のご案内】JBBY編集者講座<第4期>・・・終了しました。(2009.11.26更新)
【国内ニュース】第2回JBBY賞/2010年IBBYオナーリスト決定(2009.10.23更新)


 IBBYニュース
ハイチ震災 【1】
2010.01.19更新

現地時間1月12日夕方、カリブ海の島ハイチで大規模な地震が発生しました。
ハイチは、2007年にIBBYに加盟し、最貧国という環境のなか、子どもに本を届ける活動を進めていました。

IBBYのアピール、ならびに、IBBYハイチのスタッフ、ジョスリンさんからのメールを速報します。


【IBBYアピール 1月16日】

ハイチの大地震は、世界中の人々を震撼させました。最悪の天災が、カリブ海のもっとも貧しい国を襲ったのです。各国が、食料や水・薬の面で救済を開始していますが、彼らは、もっとほかのものも必要としています。

ハイチでは、2008年に、巨大台風の直撃を何度も受け、学校が崩壊し、多くの子どもたちが犠牲になりました。IBBYハイチ支部は、「CHILDREN IN CRISIS」のプログラムで、教師や図書館員を集め、子どもたちを恐怖のトラウマから解放するため、ストーリーテリングやブックセラピーのワークショップを行いました。しかし、今回の地震は、再び数万の死者と更なる荒廃、将来への不安を
もたらしました。

IBBYは、ハイチ支部のジョスリンに連絡を試みていますが、今まだ交信できていません。私たちはIBBYのプログラムに参加した子どもたちについてもわかりません。ジョスリンと連絡がつき、彼女が行動できる状況にあるなら、IBBYはもちろん100パーセント彼女を支援するつもりです。

IBBYは募金を開始します。
ハイチの子どもとその家族が、本とものがたりで精神的に救われるため――少なくとも、私たちは、ジョスリンがこだわったクリオール語の本を届けるという仕事を継続することができます。
募金は、銀行振込もしくはIBBYウェブサイトからクレジットカードで受付けます。
※ 下方に情報掲載

新しい情報が入り次第お知らせします。
この惨劇は、私たちみんなの問題です。ジョスリンはIBBYの活発な仲間で、そして、いつでも子どもたちはもっとも弱い存在として犠牲を受けるのです。
ポルトープランスの人口の半分は子どもです。


【IBBYハイチ、ジョスリンさんからのメール 1月18日】

IBBYのメッセージに感謝します。私は、今までインターネットにアクセスできませんでした。コンピュータが繋がるのは一瞬で、ほとんど停電状態です。

ポルトープランスの大学は完全に崩壊しました。ほとんどの学校も同じです。何千もの大学生や子どもたちは、いまだに瓦礫の下にいます。多くの遺体が運び出されましたが、生存者はまだいるはずです。何千もの建物が全壊し、貧しい人たち中流階級の人たちは、家族と家を失いました。その恐ろしさはことばにできません。

今日、たくさんの死体を見ました。私の生徒たちも混じっていました。多くが死に、多くが負傷しました。とても記述できません。

幸い私の家族は無事です。家は半分壊れましたが、大丈夫です。

来週から活動を始められると思います。今は、死者の埋葬をしなくてはなりません。ハイチの子どもたちは、精神的な救いを必要としています。本は、彼らを立ちなおらせることができるでしょう。

学校は、9月か10月まで再開できそうにありません。建物もなく教師もおりませんから、新しい場所を見つけなくてはなりません。

多くの教会も崩壊しました。

あらためて、皆さんのサポートに感謝します。

私たちが倉庫や学校に保管していた本は壊滅しました。粉塵の中から少しでも回収しようと呼びかけましたが、今は、臭いはじめた死体と生存者を捜すことで手いっぱいです。仕方がないことでしょう。

私たちは前向きでいます、でも、そうあるには、本当に強い意志が必要です。

また連絡します。
ジョスリン



● ハイチ救済募金(IBBY CHILD IN CRISIS FUND)

【1】
IBBYウェブサイトから、クレジットカード決済で1ドルから寄附が可能です。手数料はかかりません。

http://www.ibby.org

 > 画面右 IBBY Children in Crisis Fund をクリック
 > 画面右 Way to donate の US$ Credit Card をクリック
 > 寄付する金額(USドル)を入力し、Put in basket をクリック
 > Children in Crisis をチェックし Go to payment/ordaring をクリック
 > *がついている項目を入力し、Terms and Conditions チェックして Pay/Order をクリック
 > 寄付する金額および入力項目を確認し、 Finalize order! をクリック
 > Please click here to start the online payment process in a new Window. という文字をクリック
 > 新たに開いたウィンドウで、クレジットカードの情報を入力し、Payボタンをクリック
 > 確認画面にて寄付する金額、入力内容を確認し、Continueボタンをクリックして完了です。

※英文のガイドです。ご不明な点がありましたら、JBBY事務局までお問い合わせください。


【2】
JBBYの国内郵便振替口座へご送金もしくは、JBBY事務局宛てに現金をお送りくださいましたら、JBBYからまとめてIBBYへ送金させていただきます。

郵便振替口座 00180-1-80781
口座名義 日本国際児童図書評議会
※ 必ず通信欄に「ハイチ救済」とご記入ください。

JBBY事務局
〒162-0828
東京都新宿区袋町6
TEL 03-5228-0051
FAX 03-5228-0053
info@jbby.org


「BOOKBIRD日本版」いよいよ創刊!
2009.11.26更新

1963年から、世界中の子どもと本をむすぶ人々に届けられてきた IBBYの機関紙「BOOKBIRD(ブックバード)」が、いよいよ日本語版で登場します。

各国から寄せられる、子どもの本をめぐるさまざまな情報、報告、論文などが盛りこまれ、児童文学の研究者や図書館関係者、子どもの教育に携わる人々、世界をもっと知りたい人々にとって、とても興味深い雑誌です。

年内に創刊準備号をご紹介し、2010年「国民読書年」より、いよいよ年間購読開始です。

●お問い合わせは、
発行元のマイティ・ブックヘ
TEL 03-5485-1118
bbj@mightybook.net


「IBBYスペイン大会」 登録料早期割引期間が延長しました
2009.10.23更新

第32回IBBY世界大会
サンチャゴ・デ・コンポステラ(スペイン)
2010年9月8日(水)〜9月12日(日)
→大会案内(PDFファイル:720KB)

世界72カ国が加盟するIBBYの隔年世界大会が、2010年にスペインで開催されます。
毎回世界中から数百名の子どもの本に関わる人たちが集まり、貴重な講演やセミナ、ラウンドテーブルでの情報交換のほか、国際アンデルセン賞やIBBY朝日国際児童図書普及賞の授与式が行われます。

今回のメインテーマは、「The Strength of Minorities - マイノリティの力」
---------
私たちはみな、何らかのかたちで少数派を構成しています。特殊な言葉や特殊な文化の中で子どものための本を作らねばならない場合。経済的な理由あるいは心身の障害などの理由で、本を手にする機会に恵まれない場合。子どもの権利を認めない国家社会にあって、大人の役割を強いられる子どもたち。外国語と異文化のなかで生きていかねばならない移民たち。国籍のない人。少数民族として暮らしている人たち……。
(大会リーフレットより)
-----------

セミナー発表の申込〆切は 11/30 ※延長しました
大会参加費は、1人527ユーロ 
11/30までに申し込むと20%OFF ※延長しました
4/30までに申し込むと10%OFFになります。

いずれもスペインの大会本部ホームページから申し込むことができます。

●お問い合わせ
JBBY事務局
tel 03-5228-0051
fax 03-5228-0053
info@jbby.org


インド「児童図書館国際会議〜本の文化を築く」
2009.07.24更新

来年2月、IBBYインド支部(AWIC)主催で、児童図書館をテーマにした国際会議が開催されます。

会期:2010年2月4日(木)〜6日(土)
会場:India International Centre(40 Max Mueller Marg, New Delhi)

テーマ
(1)児童図書館の発展
  キーワード:公共図書館、NGO図書館、学校図書館、文庫、障害児のための図書館

(2)児童図書館にふさわしい読書材料
  キーワード:出版社の役割、作家・画家の役割、翻訳者の役割

(3)児童図書館サービス
  キーワード:図書館員の役割、図書課のネットワーク、選書、移動図書館

(4)社会を変えるきっかけとしての児童図書館
  キーワード:何もない所での本の役割、回復のための読書、ものの見方を変える読書

(5)境界のない児童図書館
  キーワード:普遍的な価値、児童文学の交流、読書普及のためのデジタル図書館、友情・寛容・平和への運動

AWICの児童図書館プロジェクトは25年以上も継続し、1991年には、「IBBY朝日国際児童図書普及賞」も受賞しています。
大会中に、同賞のプレゼンテーションも行われます。

参加費
・2009年7月31日まで  300ドル
・2009年8月1日以降   350ドル

詳細は、AWICウェブサイト


第32回IBBY世界大会 サンチャゴ・デ・コンポステラ
2009.07.15更新

第32回IBBY世界大会
サンチャゴ・デ・コンポステラ(スペイン)
2010年9月8日(水)〜9月12日(日)
→大会案内(PDFファイル:720KB)

世界72カ国が加盟するIBBYの隔年世界大会が、2010年にスペインで開催されます。
毎回世界中から数百名の子どもの本に関わる人たちが集まり、貴重な講演やセミナ、ラウンドテーブルでの情報交換のほか、国際アンデルセン賞やIBBY朝日国際児童図書普及賞の授与式が行われます。

今回のメインテーマは、「The Strength of Minorities - マイノリティの力」
---------
私たちはみな、何らかのかたちで少数派を構成しています。特殊な言葉や特殊な文化の中で子どものための本を作らねばならない場合。経済的な理由あるいは心身の障害などの理由で、本を手にする機会に恵まれない場合。子どもの権利を認めない国家社会にあって、大人の役割を強いられる子どもたち。外国語と異文化のなかで生きていかねばならない移民たち。国籍のない人。少数民族として暮らしている人たち……。
(大会リーフレットより)
-----------

セミナー発表の申込〆切は10/30
大会参加費は、1人527ユーロ
9/30までに申し込むと20%OFF、4/30までに申し込むと10%OFFになります。

いずれもスペインの大会本部ホームページから申し込むことができます。

●お問い合わせ
JBBY事務局
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fax 03-5228-0053
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日本のバリアフリー絵本展がIBBYホームページで紹介されました
2009.07.10更新

平成20年度、JBBYでは、IBBY障害児図書資料センターが選んだ2007年の推薦図書(Outstanding Books)を、全国10会場で展示しました。
IBBYのホームページにも掲載されましたのでご紹介します。
IBBYの障害児図書資料センターのページ
JBBYの巡回展のページ


IBBY障害児図書資料センター 2009年カタログ
2009.04.16更新

IBBY障害児図書資料センターの2009年「Outstanding Books」カタログが発行されました。

昨夏、JBBYの選考会を経て、日本からは8種類の図書・活動を推薦しておりましたが、そのなかから、3図書・活動が取りあげられています。

●点字雑誌・隔月刊「手で見る学習絵本−テルミ」(日本児童教育振興財団)
●CD『手話ごんぎつね』(熊本県聴覚障害者情報センター)
●拡大写本『あかちゃんがやってきた』(ふきのとう文庫、原書発行/福音館書店、角野栄子文、はたこうしろう絵)

※なお、ふきのとう文庫の布の絵本の活動(材料セットの販売など)については、アプローチの紹介としてカタログの中でふれられています。


今回はIBBY各国支部より、総計105タイトルの図書が寄せられ、中から21カ国 50冊を"Outstanding Books"としてカタログで紹介しています。

このカタログは世界中の知恵が集まったアプローチを知り、障害児のための図書について考える上で大変貴重なものです。

IBBY障害児図書資料センターも、資金難の問題を抱えています。それでもこの事業がIBBYで継続され、世界中で障害児の読書ために努力されている関係者の皆様を励ましています。

これらの本の質の向上と発展、そして全ての子どもたちが読書の楽しさ・力を享受できますよう、みなさまのご理解とご支援をお願いします。


第7回アストリッド・リンドグレーン記念文学賞
2009.04.16更新

さる3月24日、第7回アストリッド・リンドグレーン記念文学賞の受賞者が発表されました。

この賞は、2002年に亡くなった『長くつ下のピッピ』で知られるスウェーデンの児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンを記念して、スウェーデン政府が設立したものです。
世界中の子どもたちが文学への関心を深めること、そして、リンドグレーンが生涯願ってやまなかった「子どもの権利」を世界レベルで守っていくことを目的とし、毎年、作家や画家、ストーリーテラー、読書普及活動団体などに贈られます。
2003年に荒井良二さんが授賞したことから、日本でも一躍注目されるようになりました。

今年は、60カ国153の候補の中から、パレスチナで読書普及活動を続ける「タメール研究所」が受賞します。「タメール研究所」は、1989年に設立された独立組織で、内紛で学校に行けない子どもたちのために、本や、学校の代わりとなる教育の場を提供してきました。
授与式は、6月2日に、ストックホルム・コンサートホールで行われ、ヴィクトリア皇太子妃から賞金500万スウェーデンクローナが贈られます。


●これまでの受賞者
第1回 クリスティーネ・ネストリンガー(オーストリアの作家)
     モーリス・センダック(米国の画家)
第2回 リギア・ボシュンガ(ブラジルの作家)
第3回 荒井良二(日本の画家)
     フィリップ・プルマン(英国の作家)
第4回 キャサリン・パターソン(米国の作家)
第5回 バンコ・デル・リブロ(ベネズエラの読書団体)
第6回 ソーニャ・ハートネット(オーストラリアの作家)


4月2日は国際子どもの本の日です
2009.01.20更新

IBBYは、アンデルセンの誕生日である4月2日を、「国際子どもの本の日」と定め、世界中で、読書普及のキャンペーンを行っています。
この日のために、IBBYの加盟国が順番に、ポスターとメッセージを制作し、各国に発信します。
IBBYエジプト支部から、2009年のポスターが届きましたのでご紹介します。
右の方の富士山お分かりですか?
日本がど真ん中にある世界地図に馴染んでいますが、こうしてみると、日本は「極東」なのだなあと実感します。

このポスターの作者ヘイニ・D・エル・マスリは、カイロの美術学校で学んだ後、アメリカに渡って、ディズニーランドのコンセプト作りやショーデザインの分野で活躍しました。東京ディズニーランドのクリッタータウンやディズニーシーのアラビアンコーストも彼が手がけたそうですよ。
現在はエジプトに戻り、大作絵本「千夜一夜ものがたり」の制作に取り組んでいます。

JBBYはJPIC(出版文化産業振興財団)の協力を得て、このポスターを元に「本と読書のカレンダー」を作成し、全国の公共図書館等に掲示していただく予定です。お楽しみに!


IBBYインド支部 【緊急募金のお願い】・・・終了しました。ご協力ありがとうございました。
2008.10.10更新

去る8月、インド・ビハール州を流れる大河コシ川が氾濫しました。被災地(Madhepura, Supaul, Saharsa, Purrua, Araia)では、小学校の三分の一にあたる約2,500校が浸水崩壊し、子どもの本も消失しました。
IBBYインド支部にあたるAWIC(インド児童文学作家イラストレーター協会)では、被災地の使用言語であるヒンディー語のアルファベット絵本を5,000冊増刷し、小学校に配付する計画で、各国に支援をお願いいたします。

AWIC/IBBYインド支部
事務局長 マノラマ・ジャファ
Tel/Fax ++91 11 23 31 10 95
vjafa@bol.net.in

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このアルファベット絵本は、「JBBYインド識字基金(1998-2001)」を元に、インドで制作されたものです。この度の被災地支援にご協力いただける方は、下記口座までお願いいたします。

郵便振替口座:00180-1-80781
口座名義:日本国際児童図書評議会
※通信欄に「インド洪水」と明記してください。


第31回IBBY世界大会-デンマーク その2
2008.09.26更新

9月9日には、コペンハーゲン市庁舎の美しいホールで「IBBY朝日国際児童図書普及賞」の授与式が行なわれました。

今回は、JBBYが推薦した「ラオスのこども」とルワンダの非営利出版事業「エディシオン・バカメ」が受賞しました。プレゼンターは、朝日新聞ヨーロッパ総局長の大野博人氏です。
右は、活動報告をするラオスのこどものチャンタソン・インタヴォン共同代表。各国の大会参加者はみな真剣に聞き入っていました。

余談ですが、受賞式の後行われた立食パーティーでは(さすがデンマーク!)大皿から取皿にいたるまですべてロイヤルコペンハーゲンの食器が使われていましたよ。

○「ラオスのこども」は、10月11日に受賞記念会を開催します。詳細は、<催事のご案内>をご参照ください。


○IBBY朝日国際児童図書普及賞(IBBY-Asahi Reading Promotion Awards)
1986年に東京で開催された第20回IBBY世界大会を記念して創設された。朝日新聞社がスポンサーとなり、永続的でユニークな活動で、青少年の読書活動を推進する団体に贈られる。候補団体はIBBYの各国支部から推薦され、IBBY理事の中から選ばれた5名の選考委員が、2年ごとに、ふたつの団体を選出する。受賞者には、賞状と活動を維持発展させるための賞金1万ドルが贈られる。


第31回IBBY世界大会-デンマーク その1
2008.09.25更新

さる9月7日から10日まで、デンマークのコペンハーゲンで、世界70数カ国から約500名の子どもの本関係者が集まり、第31回IBBY世界大会が開催されました。
日本からも30名を超える方が参加しました。

写真は、開会式の中で行われた国際アンデルセン賞受賞式の模様です。世界中からノミネートされた60名の候補者から選ばれた、作家賞ユルク・シュービガー(スイス/左)と画家賞ロベルト・インノチェンティ(イタリア/中)に、国際アンデルセン賞の名誉総裁であるデンマークのマルガレーテ2世女王陛下からメダルが贈られました。
右は、2008年の審査委員長を務めたイランのゾーレ・ゲーニ教授。

○国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Awards)
1953年、IBBYによって創設された、子どもの本の作り手に贈られる国際的な賞。永らく子どもの本に貢献してきた現存する作家および画家の全業績を対象に、IBBY各国支部が推薦した候補者の中から、国際選考委員会によって選ばれる。その選考水準の高さから、世界的に「Little Nobel Prizes(小さなノーベル賞)」と称されている。


2008年《国際アンデルセン賞》の受賞者決定
2008.05.13更新

作家賞 ユルク・シュービガー(スイス)
画家賞 ロベルト・イノチェンティ(イタリア)


国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Awards)は、1953年、IBBY(International Board on Books for Young People)によって創設された、子どもの本の作り手に贈られる国際的な賞です。永らく子どもの本に貢献してきたと認められる、現存する作家および画家の全業績を対象に、IBBY各国支部から推薦された候補者の中から、国際選考委員会によって選ばれます。その選考水準の高さから、世界的に「Little Nobel Prizes(小さなノーベル賞)」と称され、児童文学の質の向上にはかり知れない影響を与えています。受賞者には、2年に一度開催されるIBBY世界大会において、賞状とアンデルセンのプロフィールが刻まれたメダルが贈られます。

2008年は、日本が推薦した谷川俊太郎氏と林明子氏を含む歴代最多の60名の作家と画家が候補に挙がり、イランのゾーレ・ゲーニ委員長と10名の委員からなる国際選考委員会が厳正な審査を行った結果、作家賞にスイスのユルク・シュービガーが、画家賞にイタリアのロベルト・イノチェンティが選ばれました。授与式は、2008年9月7日夕刻、デンマーク・コペンハーゲン・チボリコンサートホールにて行われます。(第31回IBBY世界大会・コペンハーゲン

なお、日本からはこれまでに、赤羽末吉氏(1980年画家賞)、安野光雅氏(1984年画家賞)、まど・みちお氏(1994年作家賞)が受賞しています。

● ユルク・シュービガー(Jurg Schubiger)
1936年スイス生まれ。哲学博士。作家兼心理セラピスト。
邦訳に『世界がまだ若かったころ』(松島富美代訳 ほるぷ出版 2001)

● ロベルト・イノチェンティ(Roberto Innocenti)
1940年イタリア生まれ。非常に細密なリアリスティックで芸術性の高い絵と、シンデレラやピノキオといった古典作品の挿絵で知られる。
邦訳に『ピノキオのぼうけん』(金原瑞人訳 西村書店 1992)、『シンデレラ』(谷本誠剛訳 西村書店 1989)、『ローズブランチュ』(岩倉務訳 平和のアトリエ 1990)、『白バラはどこに』(長田弘訳 みすず書房 2000)、『エリカ 奇跡のいのち』(柳田邦男訳 講談社 2004)など。

IBBYのニュースリリース(英文)
http://www.ibby.org/index.php?id=845


●2008年度の候補者(※は最終候補)

◆作家賞
Beatriz Maria Ana Ferro(アルゼンチン)
Lene Mayer-Skumanz(オーストリア)
Bartolomeu Campos de Queiros(ブラジル)※
Qin Wenjun(中国)
Iva Prochazkova(チェコ)
Fatima El Maadoul(エジプト)
Marie Desplechin(フランス)
Voula Mastori(ギリシャ)
Kate Thompson(アイルランド)
谷川俊太郎(日本)
Iuliu Ratiu(ルーマニア)
Jan Navratil(スロヴァキア)
Maria Asun Landa(スペイン)
Jurg Schubiger(スイス)
David Almond(英国)※
Jackie French(オーストラリア)
Anne Provoost(ベルギー)
Brian Doyle(カナダ)※
Kika Pulcheriou(キプロス)
Bjarne Reuter(デンマーク)
Irmelin Sandman Lilius(フィンランド)
Peter Hartling(ドイツ)
Gudrun Helgadottir(アイスランド)
Mino Milani(イタリア)
Guus Kuijer(オランダ)※
Dragana Litricin-Dunic(セルビア)
Beverley Naidoo(南アフリカ)
Barbro Lindgren(スウェーデン)
Ayla Cinaroglu(トルコ)
Lloyd Alexander(アメリカ)

◆画家賞
Isol Misenta(アルゼンチン)※
Linda Wolfsgruber(オーストリア)
Rui de Oliveira(ブラジル)
Svjetlan Junakovic(クロアチア)※
Lilian Brogger(デンマーク)
Claude Ponti(フランス)
Vassilis Papatsarouchas(ギリシャ)
Roberto Innocenti(イタリア)
Kestutis Kasparavicius(リトアニア)
Nickolay Popov(ロシア)
Lila Prap(スロヴェニア)
Ulises Wensell(スペイン)
Hannes Binder(スイス)
Jan Pienkowski(英国)
Shaun Tan(オーストラリア)
Kitty Crowther(ベルギー)
Pierre Pratt(カナダ)
Adolf Born(チェコ)※
Virpi Talvitie(フィンランド)
Jutta Bauer(ドイツ)
Marie-Louise Fitzpatrick(アイルランド)
林 明子(日本)
Mauricio Gomez Morin(メキシコ)
Stan Done(ルーマニア)
Olga Bajusova(スロヴァキア)
Piet Grobler(南アフリカ)
Eva Eriksson(スウェーデン)
Nazan Erkmen(トルコ)
David Wiesner(アメリカ)※

●国際選考委員会
委員長:
Zohreh Ghaeni(イラン)
図書館情報学で学位をとり、教師・児童書の編集・評論・ワークショップなどあらゆる角度か ら子どもと子どもの本に関わる。イランの児童文学史や図書目録の編纂も行う。

委員:
Alicia Salvi(言語学・児童文学者/アルゼンチン)
Annemie Leysen(評論/ベルギー)
Francine Sarrasin(美術史/カナダ)
Nadia El Kholy(児童文学者/エジプト)
Isabelle Nieres Chevrel(文学・比較文学者/フランス)
Bill Nagelkerke(図書館青少年サービス/ニュージーランド)
Nataliya Avgustinovich(美術評論家/ロシア)
Maria Jesus Gil(出版社/スペイン)
Helene Schar(編集者/スイス)
Junko Yokota(児童文学者/アメリカ)


「ラオスのこども」が《IBBY朝日国際児童図書普及賞》を受賞!
2008.05.11更新

国際児童図書評議会(IBBY)は、3月31日、ボローニャ国際ブックフェア会場において記者会見を行い、IBBY朝日国際児童図書普及賞は、ラオスで活動する日本のNPO法人「ラオスのこども」とルワンダの読書普及団体「Editions Bakame」に決定したことを発表しました。

IBBY朝日国際児童図書普及賞(IBBY-Asahi Reading Promotion Awards)は、1986年に東京で開催された第20回IBBY大会を記念して創設されました。朝日新聞社がスポンサーとなり、永続的でユニークな活動で、青少年の読書活動を推進する団体に贈られます。候補団体はIBBYの各国支部から推薦され、IBBY理事の中から選ばれた5名の選考委員が、2年ごとに、ふたつの団体を選出します。受賞者には、賞状と活動を維持発展させるための賞金1万ドルが贈られます。

授与式は、デンマーク・コペンハーゲンにて、2008年9月9日夕刻から行われます。(第31回IBBY世界大会・コペンハーゲン)

● ラオスのこども(日本/ラオス;共同代表:チャンタソン・インタヴォン、森 透)
1970年代後半のラオスにおける内戦と革命は、多数の難民をうんだ。ラオス出身で日本に暮らすチャンタソン氏は、難民を受け入れることが根本的な解決にはならないと考え、1982年に「ラオスの子どもに絵本を送る会」を立ち上げる。初めは、日本の児童書を送っていたが、1990年後半から、ラオスの作家や画家によるラオスの本を出版するための支援を開始する。日本で始まった活動はラオスでさらに広がり、25年経った現在、組織はNGO「ラオスのこども」として、ラオスの子どもたちの識字教育や権利を獲得するための事業を推進している。これまでに62万部のラオ語の児童書を発行した。
この運動は、ラオスの国立図書館や文部省を巻き込んで、読書推進運動は国家の優先事項のひとつになっている。

<NPO法人ラオスのこども・東京事務所>
〒143-0025東京都大田区南馬込6-29-12-303 TEL/FAX:03-3755-1603
http://homepage2.nifty.com/aspbtokyo/

● エディシオン・バカメ(ルワンダ; 代表:Agnes Gyr-Ukunda)
1994年のルワンダの大量虐殺の後、Agnes Gyr-Ukundaは、エディシオン・バカメを立ち上げ、子どもたちのための非営利出版活動を開始。ルワンダの子どもたちに母国語(キニヤルワンダ語)の本を手渡し、自分たちの文化に基づいた健全な読書を勧めることで、大量虐殺の恐怖を克服するのに役立つと考えた。母国語で書かれた子どもの本はルワンダでは初めてで、絵本のほか、大きい子どものための物語、ドキュメンタリー、小説なども出版している。1995年以降、バカメでは、30の本を制作し、総印刷部数は45万部を超えた。
ほかに、口承で伝わる昔話の文字化による復元、読書習慣の推進、作家や画家を育成するワークショップなども行う。

IBBYのニュースリリース(英文)
http://www.ibby.org/index.php?id=843


2008年度リンドグレン賞決定
2008.05.10更新

2008年度リンドグレン賞が、3月12日に発表されました。JBBYは2008年度、作家の神沢利子さんを推薦しましたが、残念ながら受賞に至りませんでした。今年度の受賞者はオーストラリアの作家、ソーニャ・ハートネットです。

リンドグレン賞(The Astrid Lindgren Memorial Award)は、2002年に亡くなった『長くつ下のピッピ』で知られるスウェーデン人作家、アストリッド・リンドグレンの功績を讃え、その名を記念し、児童文学を世界中で広めるために、スウェーデン政府が同年に設立しました。日本では、2005年に荒井良二さんが受賞し、話題となりました。リンドグレーン賞は、作家や画家に限らず、ストーリーテラー、読書を推進する個人や団体なども選考の対象となります。毎年、世界各国より、候補を推薦することができる団体や個人が認定され、JBBYも日本で認定されているおよそ十ある団体の一つです。

ソーニャ・ハートネット(Sonya Hartnett)は1968年にメルボルンに生まれ、15歳の時にデビュー。以来、18の作品が出版されています。近年のヤングアダルトの分野を牽引する作家の一人で、若者たちの深層心理を、人生の暗い側面の表現も避けずに、巧みな言語で描写します。家族、友人、あるいは双子の兄弟、などの小さいグループの中における権力と依存を描くことが多く、殆どの主人公は心に大きな打撃を負うような、耐え難い状況を体験します。しかし、見事な物語の叙述により、その表面下にある力強く、激しい感情に対して、読者は共感と参画意識をおぼえます。ソーニャ・ハートネットの作品は多くの言語に翻訳され、賞を受賞しています。<ALMA広報より、配信された紹介文を抜粋、翻訳>

日本では『木曜日に生まれた子ども(Thursday's Child, 2000)』(金原瑞人訳 河出書房新社 2004年)、『「小鳥たちが見たもの(Of a Boy, 2003)』(金原瑞人、田中亜希子訳 河出書房新社 2006年)、『銀のロバ(The Silver Donkey, 2004)』(野沢佳織訳 主婦の友社 2006年)が出版されています。『銀のロバ』は2006年IBBYオナーリスト(世界の推薦図書)、文学作品部門にも選ばれています。


2008年 国際子どもの本の日(4月2日)
2008.05.09更新

IBBY(国際児童図書評議会)は、H.C.アンデルセンの誕生日である4月2日を「国際子どもの本の日」とし、各国で読書と本のキャンペーンをおこなっています。1969年からは、70以上あるIBBYの加盟国が順番にポスターとメッセージを作成し、世界中に発信しています。

2008年はタイ王国が担当しました。タイの人間国宝でもあるチャクラパンポサヤットが、タイに古くから伝わる読書のイメージを美しいポスターとメッセージに仕上げました。世界中の子どもたちが同じポスターをながめながら何を想像するのでしょうか。

2008年「国際子どもの本の日」メッセージ

IBBYは各国支部と手をつなぎ、「子どもの本を通しての国際理解」を推進しています。

「本が教えてくれること; 広がる世界の喜び」
チャクラパン ポサヤクリット(文と絵)

 読書を通して世界を知る経験は、なににもまして大切なものとして、子どもの頃から育まれていってほしいと願います。私が知るタイについて言えば、子どもたちは豊かな文化や伝統に根ざした読書を通して、世界を知りたいという願う気持ちを自ずと育てられてきました。親がまず最初の先生で、僧侶たちは、世俗的なことも促し、教育してくれる導き手です。
 この絵はタイに古くから伝わる伝統からインスピレーションをもらって描いたものです。小さな読書用の特別な机の上に、物語が記されたヤシの葉を広げて、それを子どもたちに読み聞かせてやることで彼らは読み書きを学ぶのです。
 ヤシの葉に書かれた物語は、たいてい仏教の教えをもとにしたものです。「ジャータカ(Jatakas)」を素材にしたお釈迦様の生涯や逸話の物語は、子どもたちの精神を高め、信仰心や想像力、そして道徳をしっかりと育む意図をもって今も語り継がれています。

画家、チャクラパン ポサヤクリット
(Chakurabhand Posayakrit)について

1943年生まれ、タイの人間国宝。ラマ王朝200年祭には、この2世紀を代表する最も優れた52人の芸術家に選ばれる。タイの伝統文化である人形劇の保護にも貢献、バンコク国立博物館での修復作業でも知られる。

JBBY作成2008年カレンダー
JBBYはこのポスターをもとに、子どもの本にまつわる記念日やイベントの日程を掲載したカレンダーを作り、全国の公共図書館はじめ、関係団体へ配布しました。僅かですが、まだ残っていますので、カレンダーにご興味ある方は、JBBY事務局までお問い合わせください。

イベント
JBBYは3月28日(金)から30日(日)まで、大崎ゲートシティーにて開催される「国際子どもの本の日 2008本をひらけばたのしい世界」に協力しています。

問い合わせ・連絡先
JBBY事務局
〒162-0828東京都新宿区袋町6番
電話:03-5228-0051 FAX:03-5228-0053 Eメール:info@jbby.org



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